Commonwealth コモンウェルス

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Commonwealth/コモンウェルス

https://en.wikipedia.org/wiki/Commonwealth
https://ja.wikipedia.org/wiki/コモンウェルス
Commonwealth/コモンウェルス とは 共通の利益のために組織された共同体を意味する用語
概念成立は15世紀頃とされ 原義は 共通善 ないし 公共の福祉 といった哲学的意味合いだった
その後 17世紀に近代政治学の理論モデルを形成するうえで一種の理想的な共和政体を指し示す概念として使われ 共和国/republic の同義語という意味合いを強く帯びるようになった

共和政ローマ期

共和政ローマ期の思想家であるマルクス・トゥッリウス・キケロは 著作 国家論 に「公共体/国家は公衆の財産である」と書いた
この 公共体/res publica という言葉を翻訳するにあたり 英語では common-wealth 公衆の/common + 財産/wealth という語が充てられた
https://ja.wikipedia.org/wiki/共和政ローマ
https://ja.wikipedia.org/wiki/マルクス・トゥッリウス・キケロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/国家について

古代ギリシア

とはいえ キケロによって res publica/公共なるもの と呼ばれた概念は 古代ギリシアのアリストテレスが著作 政治学 で主張した 国家/ポリス/πόλις を説明する 善なる目標を共有する団体 をラテン語にしたものなので この 共有された善なる目標/共通善 が common-wealth という言葉の本質である
https://ja.wikipedia.org/wiki/古代ギリシア
https://ja.wikipedia.org/wiki/アリストテレス
https://ja.wikipedia.org/wiki/政治学_(アリストテレス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/都市国家
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリス
https://en.wikipedia.org/wiki/Polis

近代

そして 近代の啓蒙思想や政治哲学において古代ギリシアの都市国家を共和政体の原風景であり理想形と見なした結果 理念を含めた共和国の同義語として使われることになった
https://ja.wikipedia.org/wiki/啓蒙思想
https://ja.wikipedia.org/wiki/政治哲学
https://ja.wikipedia.org/wiki/共和制

現在

現在コモンウェルスは英連邦を指す語としてよく知られているが オリバー・クロムウエルの革命時の英国 ソ連崩壊後の連邦 アメリカ合衆国の4州など 他国やそれまでの政体に対する理念の優位性を主張する含意で使われる
https://ja.wikipedia.org/wiki/イギリス連邦
https://ja.wikipedia.org/wiki/オリバー・クロムウェル
https://ja.wikipedia.org/wiki/イングランド共和国
https://ja.wikipedia.org/wiki/独立国家共同体
https://ja.wikipedia.org/wiki/コモンウェルス_(米国州)

今まで主権/パワーの主体としては国やそれに準じるレベルで表現されることが多かったが 理念として考えるときは規模に関係なくコミュニティーや数人単位のグループでも成立する概念
まして誰でもメタバースを構築できる現在にあっては規模が思考に制限をかけることにはもはや意味がない
https://hisys.biz/wiki/Metaverse_メタバース